ひたちなか市の地域医療のパートナー

内科・循環器内科

 

 

 


超音波は放射線を使用しないで体内の臓器を非侵襲的に観察出来る装置です。
心臓の超音波検査は一般的なスクリーニングでは10分位、横になっているだけで検査は終了します。
当然痛みは伴わない検査です。
検査対象としては次のような方です。
  検診で心電図異常を指摘された
  心雑音がある(心臓弁膜症を指摘されたことがある)
  狭心症、心筋梗塞の既往がある
  高血圧心疾患、心筋症その他。
  手術前の心機能評価。
その他様々な目的がありますが心機能を具体的に数値で評価することが出来ます。

 

 

 

 

 



 


食道側から心臓を観察出来る装置です。
主な目的は心臓内血栓を検出できます。
心内血栓は主に心房細動という不整脈によって発生します。
心房細動とは字の如く、心臓の部屋の一部、心房が細かく振動しているような状態です。
本来ポンプのように収縮しているはずが、単に振動しているだけなのです。
このような状況下では血液の流れが悪く血液が固まり易く、血栓という血液の固まりが心房の一部に付着します。
これを放置しておくとあるとき血栓が剥がれだし、脳やその他の臓器に飛んでいってしまいます。
脳の血管に詰まれば脳梗塞となります。
初めに説明しました胸壁から観察する超音波では血栓は観察不可能なことが多く、食道側からみるとはっきりと検出できます。
具体的な検査法は胃カメラと同じです。まず口の中をスプレーで15分程度麻酔をしてファイバーを口から入れます。
検査時間は約5分程度です。

 

 


不整脈を診断する装置です。
動悸、眩暈等という症状は不整脈が原因である場合が多いのですが、一般に記録される心電図は数秒間で、実際に不整脈や動悸を自覚する患者さんでも病院に来て心電図をとってみると正常である場合が多々あります。
不整脈と言ってもすべてがすべて治療を必要とするわけではないのです。
24時間、脈を記録することによって本当に不整脈が存在するかどうか、その不整脈がすぐに治療が必要なものかどうかを判断する装置です。
以前は機械も大きく装着も面倒でしたが、最近の装置はかなりコンパクトになって患者さんの負担も軽減されています。

 


ペースメーカとは一般的には徐脈(正常より脈が遅い)の患者さんが治療の対象となります。
具体的な病名は下に示す通り
洞不全症候群
房室ブロック
神経調節性失神等が主となります。
正常の脈拍は一分間で約60~80回くらいですが脈が遅くなると、もしくは脈が一時停止することによって起こる症状として一番多いものは、めまい、失神発作、眼前暗黒感(目の前が真っ暗になる)などの脳虚血発作です。
また呼吸苦、息切れ等の心不全症状を呈する場合もあります。
これらの症状はすべて徐脈によるものです。
徐脈は心臓内の電気の伝導路の異常ですがこれを補助して脈拍を正常化する機械がペースメーカです。
緊急で脈の補助が必要な場合は一時的に体外式ペースメーカを挿入します。
その後永久式ペースメーカを移植します。
手術時間は約1時間、入院期間は1週間程度です。
尚、ペースメーカ移植術は身体障害者第1級(心臓病)の適応となるので費用は下記の通りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検査負担金 負担金(1割) 負担金(3割)
心エコー パルスドプラー法 980円 2,940円
経食道的 心臓超音波検査 1,000円 3,000円
トレッドミルによる 負荷心肺機能検査 700円 2,100円
ホルダー心電図 8時間を超えた場合 1,500円 4,500円
初診の場合 +270円 +820円


ペースメーカ移植術施行の為の入院費

医療費 身体障害者第1級が申請出来る為 0円
部屋代 3,000円×7日 (1日につき) 21、000円
食事代 130円×3食×7日 (1日につき) 2,730円
その他諸経費

当クリニックでは、キャノン社製80列(160スライス)CTを使用し、冠動脈(心臓)を描出する検査をおこなっています。

冠動脈(心臓)CT検査は、心臓カテーテル検査と異なり非侵襲的に冠動脈評価が得られる検査法です。体にX線を照射し、撮影した体内の画像をコンピューターを使って立体的に見たり、血管の性状を見ることで心臓の状態や働きを詳しく検査します。
冠動脈CT検査は、カテーテル検査に比べ受検者の身体的負担を大幅に軽減するだけでなく、検査費用も安価で気軽に冠動脈の評価ができる検査です。多くの研究の結果、非常に高い陰性的中率(NPV:約98%程度)を示していることが分かり、狭窄の有無などスクリーニング検査に有用なほか、無症状だが高脂血症や高血圧などのハイリスクな方から、労作時胸痛や狭心症・心電図異常など症状や所見の見られる方まで、狭窄の疑われる方に有用な検査です。

冠動脈CT検査の流れ

外来受付

循環器内科を受診していただきます。

循環器内科外来受診

以下のチェックを受けます。

循環器医師による診察

検査との必要性の確認(心電図や採血など)

造影剤使用の同意についての説明

冠動脈CT検査の予約を取ります (緊急又は他医院紹介の場合は当日検査を致します)

検査日当日

造影剤使用のため食事を止めていただきます。 水分は十分に摂って下さい。
血圧測定後と脈拍を測定します。
※検査前に脈拍数の多い人には、一時的に脈拍数を下げる効果のある薬(β遮断薬)を使用する場合があります

外来処置室にて上半身のみ検査着になり、検査用の点滴を取ります。

CT検査室

検査は血圧測定の後、心電図モニターを付けます。
検査時、何度か息止めの練習をします。
撮影時間は10秒程度です。
診断に充分な静止画像を得るために呼吸をしっかり止め、体を動かさないようにして下さい。
造影剤を注入しながら撮影を行います。
造影剤を注入する際、熱い感じがあります。
すぐおさまりますので、あわてずにしっかり息止めをして下さい。

検査終了

点滴の抜針をして検査終了です。
検査所要時間は 約20分程度です。
食事、入浴など特に制限はありません。
造影剤は尿として排泄されるため、水分を多めに採ってください。
結果は後日となります。

後日診察

循環器専門医が冠動脈CT検査結果を解析し読影を行い、患者様へ結果説明を行います。

※他医院紹介の患者様には読影結果と画像CDをご紹介していただいた医療機関へ郵送いたします。

〇冠動脈MRA検査

冠動脈MRAでは造影剤を使用しなくても血液を白く光らせ、冠動脈を明瞭に描出することが可能です。心臓CTで問題となる、造影剤と放射線被曝という二つの問題を同時に解決できる画期的な撮影方法です。冠動脈MRAでは、心臓CT検査のような呼吸停止が不要で、通常呼吸の状態で、横隔膜同期、心電図同期を併用して行います。その為、呼吸停止の困難な方や耳の不自由な方にとっても比較的容易に実施できるのが特徴です。また、CTよりも低侵襲(無侵襲に近い)である以外に、MRIはその原理的な特徴から冠動脈石灰化による影響を全く受けずに血液を白く描出することが出来ます。冠動脈石灰化は、前述のように石灰化スコアとして使用されるという利点とは別に、あまりに高度に進行すると、CTによる正確な冠動脈疾患の診断を妨げるという欠点でもあります。このように、優れた点ばかりではなく、CTに比べると分解能が低く、診断確定には心臓CTもしくは心臓カテーテル検査が必要になる場合が多いです。撮影にもCTよりも高い技術が必要になることが多いです。冠動脈MRAの撮影技術は、2003年に開発された比較的新しいMRI撮影技術であり、世界的に見ても実施できる医療機関はまだまだ限られています。冠動脈MRA撮影技術が日本人の体格に向いている事もあり、日本は世界的に見ても冠動脈MRAの技術が進んでいる国の一つといえます。

〇遅延造影・パフュージョン・検査

MRI用のガドリニウム造影剤を用いると心臓の筋肉である心筋の様子を詳細に観察することが可能です。心臓MRI撮影技術の中で重要なものに、遅延造影MRIと呼ばれる技術があります。心筋梗塞や心筋症などで心筋が傷害を受けると、その部位の心筋細胞が壊れて、ガドリニウム造影剤が通常は染み込んで行かないはずの心筋に染み込んで行きます。この心筋内に染み込んでいった造影剤を、特殊な撮影技術を用いて、白く光らせて撮影し、心筋梗塞の起こった部位を鮮明に、高い分解能で撮影することが可能です(図23)。これにより心筋傷害のサイズ、重症度を正確に判定できます。遅延造影が心臓の筋肉のどれぐらい深くまで及んでいるのかで心筋の生存性(バイアビリティ)の指標としても利用され、冠動脈血行再建術による心機能回復、患者予後とも関連していると報告されています。

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